再生医療法(再生医療等の安全性の確保等に関する法律)は、再生医療の安全性を確保しつつ、迅速に提供するために制定された法律です。

 

【再生医療法設立の背景】

再生医療は、これまで有効な治療法がなかった疾患に対する新たな治療法として期待されています。

京都大学iPS細胞研究所の名誉所長である山中伸弥教授はiPS細胞を2007年にヒト細胞から作製成功を発表し、

2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

 

その後、iPS細胞用いた研究が進展し、2014年9月12日には世界で初めてiPS細胞を用いた移植手術が行われてます。

しかし、新しい医療技術であるため、安全性の確保が重要視されました。

このため、2014年11月に「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が施行されました。

 

【再生医療法の現状】

再生医療の安全性を確保するため再生医療法の施行することで、再生医療等の提供に関する手続きや細胞培養加工の外部委託のルールが定められました。

また、基礎研究から臨床段階まで一貫した研究開発助成が行われ、iPS細胞を用いた創薬研究や臨床研究が進められています。

さらに、再生医療の実用化を促進するための取り組みも多く進行中となっています。